地震が発生したとしてもこれ自体では災害とは言えません。人・地域が犠牲になり被災者・被災地域が発生することによって初めて災害と見なされます。人が住んでいない、何もないところで発生した場合は災害ではなく事故です。

つまり、人が巻き込まれ死傷者が発生し、ライフラインの途絶等が発生し、その地域社会の対応能力を超えることで事故から災害と変化していきます。

災害の定義

  1. 一瞬にして、または短時間にある限定した地域に発生する。
  2. 被災地域では対応・処理能力に限界があり地域外からの応援、支援を必要とする。
  3. 多数の負傷者が発生する天変地異のような非常事態である。

「人が何人亡くなったから災害とする」という被災者数では決められません。

大都会の中心で十数名の負傷者の発生した場合と僻地や離れた離島でのそれとでは地域に与える影響や医療機関に及ぼす影響はおのずと違ってきますので、被災者数だけでは災害と言えるかどうかは決められないからです。

その種類や規模、発生の強さ、発生地域や時間、人口密度、地盤、地形、経済基盤、医療施設(医療事情)等により、また被災地域の対応状況によっても違ってきます。

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